・野球の試合を観ていて、よく言ったりするものだ、
「一度、ホームランってやつを打ってみたいな」と。
ぼくも言ったことがあるし、そう思ったのは事実だ。
嘘をついているわけじゃない。
ホームランでも、サッカーのゴールでも、
ナンパでも、金もうけでも、なにかの悪ふざけでも、
「一度やってみたいと思ってるんだよ」と、
ほんとうによく、人は言います。
くり返すようですが、嘘を言ってるわけでもない。
ただ、本気じゃないのです。
ぼくも、「ホームランになりたい」という
詩を書いたことはあるけれど、そっちは本気でした。
しかし、「ホームランを打ってみたい」は本気じゃない。
いまだに、どこかの球場のスタンドに
打球を放り込んだことはないし、
それをするために、練習をしたことさえもない。
そのくせ、「一度、ホームランを打ってみたいね」とか、
平然と人前でしゃべったりしているわけです。
なんだろう、嘘じゃないけど本気じゃないことって。
お囃子みたいなものでしょうか。
天候のあいさつみたいなものなのでしょうか。
幼稚園児の結婚の約束のようなものでしょうか。
「一度やってみたいと思ってる」ことを、
本気でやろうとしている人は、
昨日も今日も、そのためのなにかをやっているんです。
いや、身も蓋もない言い方ですが、
ホームランでもナンパでも、
実際にやってる人間は、本気なんですよね。
そして、夢のように夢を語るだいたいの人は、
本気じゃなくて、いつか忘れちゃうんです。
ホームランを打てないかもしれないことに、
挫折もしないだろうし、敗けを認める必要もない。
うまくいかなくて謝ったりするようなこともない。
だって、本気じゃないんだから、忘れるだけなんです。
現場と本気に対して、本気じゃない者は謙虚であれ。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
そういえば、本気じゃない練習は無駄だとも言われるよね。
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